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HDD交換したらノートPCが蘇った話 ~SSD換装時に気を付けた方がよさそうと思ったこととか~

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以前、PCの内部を掃除したりグリスを塗り替えたりしたという話とか、新しいPCを買ってたから、仮にそれまで使っていたPCが万が一壊れても大丈夫な状況だったという話をしましたが、今回もまたまた日記みたいな記事です。

実は、新しいPCを買ってからも、以前のPC(掃除したり、グリス交換をしたりしたPCです)を使っていました。前のPCの方が画面が大きかったり、テンキーが付いていたりと便利だったからです。その分、重いし大きいしで持ち運びには不便なので、外でPC作業をする必要があるときは新しいPCを使っています。

そのように前のPCも新しいPCも使っている中で、少し気になっていたことがありました。それは、古い方のPCの動作の遅さです。というよりも、動作が遅くなるのがアプリの起動時だけだということです。

古い方のPCの動作が遅くなってきたから新しいPCを買ったのですが、古い方のPCでも、アプリを起動さえしてしまえば、あとはスムーズに動くということがよくありました。

当然ながら、アプリを起動するのにも時間がかかって、かつ、アプリ起動後も全くスムーズに動かないということもありました。ですが、アプリの起動には時間がかかっても、アプリ起動後の動作には問題がないというアプリもあったのです。

アプリの起動にも動作にも時間がかかっていたのであれば、完全に新しいPCに切り替えよう(古いPCを処分しよう)と思えるのですが、残念ながら(幸運なことに?)古いPCはアプリの動作自体は速いことも多かったし、それで実用的に問題ないこともしばしばだったので、処分するのに抵抗がありました。

ただ、最近はアプリを起動するたびに数分の待ち時間が発生してもいたので、使い続けるにも微妙なところでした。

そんな中、ふと次のようなことを思いました。

もしかして、PCが重い原因って、HDDからのデータ読み込みがスムーズにできていないからではないか?

※後でもう少し詳しく説明しますが、この仮説が正しかったのかどうかは分かりません。

ということで、PCのHDDをSSDに換装してみたという話が今回の話です。

※この記事では特に断らない限り、PCと言えばノートPCのことを表すとします。そのため、途中で「PCの裏側を・・・」みたいな表現が出てきますが、それは「ノートPCの裏側を・・・」というような話をしていると思ってください。

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換装と、換装した感想

冒頭でもお伝えしました通り、動作が遅くなったという理由で新しいPCを買ってはいたものの、相変わらず以前にグリスを塗り替えたPCをメイン機として使っていました。

おかげで、アプリの起動には時間がかかるけど、アプリが起動してからはサクサクと動くことが多いという不思議な現象に出会えたわけです。

その不思議な現象は、CPUでの演算処理にも、メモリ書き込み/読み取りにも問題がないけど、HDDへのデータ書き込み/読み取りには問題があるせいで発生しているのではないか?じゃあ、HDDを交換すればサクサクと動くようになるのではないか?という仮説が思い浮かびました。

冒頭の仮説を提示したところでも注意しましたが、この疑問が妥当な疑問なのかどうかは分かりません。僕は断片的な知識しか持っていないからです。

ですが、そう考えた僕はHDDをSSDに換装して、M.2 SSDを挿し込めるスロットがあったので、新たにM.2 SSDも増設しました。それぞれ500GBのものに換装しました。合計で1TBですね(果たして、そんなに使う時が来るのだろうか)。元のHDDも1TBでした。

つまり、1TBのHDDを、500GBのM.2 SSDとSATA接続のSSDという2つのSSDに交換したわけですね。まぁ、M.2 SSDは元々なかったので「増設」と呼んだ方が正しいような気もしますが。

結論から言えば、タイトルにも書いた通りPCが完全に蘇りました。SSDに換装する前は冗談ではなく、PCが起動するまでに5分以上はかかっていた(もしかしたら10分近くかかっていたかも?)のですが、SSDに換装してからは1分もかからずに起動できるようになるようになりました。

Windowsの立ち上げだけでなく、アプリを起動するときも同様に速くなりました。今まで通り、アプリを起動した後も問題なくサクサクと動いてくれています。とても快適で、思いついた作業があったら、すぐにその作業をできるようになったのがとても嬉しいです。

ちなみに、この結果だけを見るなら、冒頭でもお伝えした仮説は正しかったかのように思えます。しかし、一般的に、搭載されているストレージ(HDDやSSDといった記憶媒体一般を指すと考えてください)をHDDからSSDに交換するとHDDが搭載されていた時よりも速くなります。

もしHDDを新しいHDDに換装していたら結果は違っていたかもしれません。それに、SSDに換装したからではなく、データを保持しているディスクが物理的に2つに増えたことが原因かもしれません。SATA接続のSSDではなくM.2 SSDに換装したという点も考慮すべきだと思います。

後述しますが、僕の場合はOSを再インストールして、購入時にメーカーがインストールしているサポートソフト等が無くなったので、その影響もあるかもしれません。

これ以外にも、僕がまだ思いついていないだけで、何か他の原因があって、PCの起動が速くなったのかもしれません。

パッと見では、ストレージを換装した”ことにより”PCがサクサクと動くようになったように見えます。ですが、あくまでも「ストレージを換装した”後に”PCがサクサクと動くようになった」という事実があるだけです。因果関係は分かりません。

 

さて、そのような結果になった換装ですが、これだけで終わっても味気ないので、次の節でその作業中に注意しといたほうがいいよなと思ったことを説明していきます。

なお、換装の具体的な手順はほとんど省略します。基本的には公式サイトに書かれていた手順をそのままなぞっただけですし、YouTubeで「M.2 SSD換装」みたいなキーワードで調べると、分かりやすい参考資料が大量に出てくるので、ここでわざわざ改めて解説する必要もなさそうだったからです。

それに、僕が軽く調べたところ、パーツに関する知識(SSDの規格など)や、換装の具体的な手順といった、個別的な知識はいくらでも出てきましたし、どれもとても分かりやすかったので、参考にさせていただきました。

ですが、それらの知識をつなぎ合わせた全体像を解説してくれていそうなサイトはあまり見かけませんでした(僕の調べ方が悪かっただけの可能性も十二分にありますが)。

僕はPCの内部を開けたのがこれで二回目でした。そのようなPCの素人には、そもそもどんな知識が必要かが分かりません。そこで、パーツや換装方法といった個別の知識ではなく、どんな知識が必要かという鳥観図的な記事を書きたいと思いました。僕の日記という形式ではありますが、参考になれば幸いです。

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方法と個人的な注意点

上の節でもお伝えした通り、物理的な作業に関しては、基本的にはメーカーサイトの手順をなぞりました。もう少し具体的に言えば、裏側のカバーを外して、HDDの取り付けねじをすべて外して、SSDに入れ替えるといった作業だけです。ですが、公式サイトを見ていただいた方が分かりやすいと思います。

そのような物理的な作業だけでなく、HDDをSSDに換装するという作業全体を通して、個人的に注意したいと思ったことが、次のように9個ありました。

  1. SSDの規格(大きさと形に注意しよう)
  2. BIOSとUEFI
  3. クローン、もしくはOSの再インストールが必要
  4. SATA端子をUSB端子に変換してくれるケーブルが必要
  5. 無料のクローンソフトが無かった
  6. Microsoft Officeのライセンス
  7. 感電(漏電と言った方が正しい?)
  8. もしかしたら、クローンに失敗したことがあると、うまくクローン出来ないかもしれない
  9. shift + F10とdiskpart

5番までは下準備が必要という話で、6番は物理的な作業をするときの話、残りがOSを新しい媒体にインストールするときの話になります。

ですが、どれも軽くしか説明できないので、もっと詳しい情報を調べることを強くお勧めします(例えば「SSD 規格」とか「Microsoft Office ライセンス」みたいなキーワードで検索して調べてください)。

なお、この記事に書いてあるような作業をして発生した破損や損害、故障等について、筆者は責任を負いません。自己責任でお願いします。

SSDの規格

今回僕が使用したSSDは2種類だということは、上の節でも軽く触れました。ここでもう少し具体的に説明しておきます。

まず1つ目のSSDは、M.2 SSDと呼ばれるタイプのもので、メモリなどのように基盤が剝き出しで、板切れのような形をしているSSDです。

2つ目のSSDは、SATA接続のSSDで、こちらはM.2 SSDとは違って基盤が剥き出しではなく、HDDのようにパッケージングされているような見た目をしているSSDです。

SSDはHDDよりも速いといわれていますが、SSDの中でもさらに階級のようなものがあるらしく、M.2 SSDと呼ばれているタイプのものはSATA接続のSSDよりも速いそうです。速い順に左から並べると次のような感じ。

M.2 SSD < SATA SSD < HDD

今回の僕の状況は先ほども説明した通り、アプリの起動が遅いという状況です。それはつまり、ストレージからアプリのデータを読み出すときに時間がかかっているのだろうと予想できます。

そのため、今回はデータの読み書きの速度が速いといわれているM.2 SSDが特効薬になりそうだと思ったので、M.2 SSDを使うことに決めました。そして同様に、HDD自体に問題がありそうだったので、M.2 SSDを追加するだけでなく、元々搭載されていたHDDを交換したいとも思いました。

以上のことから、今回使用したSSDはM.2 SSDとSATA接続のSSDの2つになりました。

それぞれの注意点を説明します。

まずは1つ目のSSDであるM.2 SSDについてです。

こちらのSSDは、大きさ(容量のことではなく縦横高さで表される物理的な大きさのことです)がいくつかあって、端子の規格もいろいろあって、さらには通信方式もいくつかあります。それが厄介で、あちらのマザーボードではあの規格のSSDを使えけど、こちらのマザーボードではこの規格のSSDしか使えないみたいなことが起こり得ます。

そして、HDDに入っているデータをコピーして使い続けたい場合、容量も考える必要があります(この辺りの事情については後でもう少し詳しく説明します)。

つまり、ある特定のマザーボードに適合するM.2 SSDはごく少数であるのに対して、選択肢は数多くあるということになります。問題なく使えるSSDを選ぶには、先ほど挙げた「大きさ」「端子」「通信方式」を考えなければならず、もしも今使っているデータをクローンしたいのであれば、加えて「容量」も考えなければならないということになります。

※今回僕はM.2 NVMe SSDを使用しました。しかし、このSSDを使いたい場合、マザーボードがUEFIに対応しているかどうかも確認する必要があります。

とは言え、個人向けに販売されている種類のものはそこまで多くなさそうなので、少し調べるだけでよさそうに感じました。

まず大きさですが、こちらはマザーボード上にどれだけのスペースが確保されているかを確認する必要があるという話です。

M.2 SSDを買う前に、一度PCの裏側のカバーを外して、マザーボード上に定規を当てて測った方がいいと思います。僕の場合は22×80mmのスペースがあったので、その規格のもの(2280と名付けられている規格でした)を買いました。こちらのサイトなどが参考になると思います。

次に端子の規格ですが、こちらもいろいろあるようです。自分の使っているマザーボードが対応している規格のものを選ぶ必要があります。こちらもマザーボードを確認する必要があります。こちらのサイトなどが参考になるかと思います。

最後に通信規格ですが、通信規格にもいくつか種類があるそうで、マザーボードの通信規格とM.2 SSDの通信規格が対応していないと、スロットに差し込むことはできたものの、認識はしてくれないみたいなことが起こるそうです。こちらの方が詳しかったです。

それら3つの要素を確認した後、僕はこちらのM.2 SSDを買いました。繰り返しになりますが、これは今使っているマザーボードに適したものを買う必要があります。もしも僕と同じ機種を使っているのであれば、先ほどのリンク先のM.2 SSDを購入すれば正しく動作する可能性は高いです。

OSはM.2 SSDに(SATA 接続のSSDではなく)入れようと思っていたので、512GBと、一応容量の大きいものを買っておきました。

次に2つ目のSATA接続のSSDですが、こちらはM.2 SSDと違って注意したことはほとんどありませんでした。本来なら大きさや容量に注意すべきでしょうが、メーカーサイトに書かれていた通りのものを買うだけでよかったからです。

一応実測して確認した結果、メーカーサイトに書かれていた通り厚みが7mmでした。なので、メーカーサイトの指定通り、2.5インチ7mm厚のSSDを買いました。先ほどと同じく、もしも僕と同じ機種をお使いであれば、そのリンク先のものを購入していただければ正しく動作する可能性は高いです。

BIOSとUEFI

M.2 SSDを説明している所でM.2 NVMe SSDというものにチラッと触れましたが、そちらを選ぶ際の注意点になります。

PCを使うためにはOSが必要だということは、ご存じの方も多いでしょうが、それ以外にも必須なソフトウェアとしてBIOSやUEFIといったものがあります。

それらはキーボードとかディスプレイ、各種ストレージといったデバイスをコントロールするためのプログラムだと思っておいてください。そして、BIOSよりもUEFIの方が新しくて高性能なんだと考えておいていただければ、大きな間違いはないかと思います。

その辺りのことは僕もよく知らないので、興味があったら調べてみてください。ですが、知らなくても差し当たっては問題ないと思います。

今回僕が選んだのはこちらのM.2 NVMe SSDというものですが、NVMeという規格のものはBIOSではなく、UEFIが搭載されていないとそもそも動作させることができません。

そのため、自分のPCがUEFIに対応しているかどうかを確認する必要があります。こちらの方法で確認できます。

「Windowsキー+r」で開いた画面で、「MSInfo32」と入力して「Enterキー」を押せば出てくる画面です。そこのBIOSモードの右隣の表示がUEFIであればNVMe規格のM.2 SSDを使用できます。

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クローン、もしくはOSの再インストールをする必要がある

さて、SSDを選び終わったら、次に確認しなければならないことは、OSをどうするかです。当然、OSも一種のソフトウェアなので、HDDのどこかにデータとして記録されています。

その記録媒体であるHDDを新しいものに取り換えようとしているわけですから、今まで使っていたOSは使えなくなってしまいます。

そのため、新しい記録媒体(今回の場合で言えばM.2 SSD)に、何かしらの方法でOSをインストールする必要があるわけですが、その手段として2つの手段があります。

1つは今まで使っていたディスクの内容を丸ごとコピーする方法で、もう1つはOSを再インストールする方法です。前者は「クローン」と呼ばれます。それぞれの利点と欠点をまとめると次のような感じ。

クローン
 利点
  ・今使っている設定をすべて引き継げる
  ・Microsoft Officeのライセンスも引き継がれる
  ・OSのインストールディスクが不要
  ・OSをインストールする手間もない
 欠点
  ・内部設定を複雑にいじっていた場合、その複雑さも継承される
  ・クローン用のアプリを実行する必要がある
  ・クローンできるフリーソフトはない
  ・上手くいかないこともある?

再インストール
 利点
  ・遅くなったストレージでアプリを起動する必要がない
  ・内部設定も一緒にリセットできる
  ・クローン用のアプリが不要
  ・メーカーがインストールした不要なアプリケーションや設定が入っていない
 欠点
  ・今までの設定を引き継げない
  ・Microsoft Officeのライセンスも引き継がれない
  ・OSのインストールディスクが必要(Windows7以降なら自分で作れる)
  ・OSをインストールしたり、自分好みの設定をしたりする必要がある

ほとんど正反対の特徴を持っていますね。

僕はMicrosoft Officeを使い続けたかったので、最初はクローンしようとしていました。そのため、クローンソフトの一つの試用版を使ってみたのですが、なぜかうまくいきませんでした。それに、かなり時間がかかってもいました。ずっとクローンの進行状況が0%のまま変わらないままでした。

ネットで検索をしていると、Acronis True Image for Crucialというソフトがあることを知りました。そのため、クローンソフトを中断して、Acronis True Image for Crucialを使ってクローンを試してみましたが、そちらでもうまくいきませんでした。

なので諦めて、Windowsを再インストールする方法に切り替えました。いじりまくっていたディレクトリ構造とか環境変数をリセットできるしので、再インストールでもまぁいいかと。

ただし、再インストールする場合はプロダクトキーが必要になります。WindowsとOfficeそれぞれにプロダクトキーがあるので、それぞれのプロダクトキーを入力する必要があります。

僕はMicrosoft Officeを、PCを買ったときに一緒に買っていました。そのせいか、Microsoftアカウントにサインインしてみても、僕がOfficeを買ったことがないという扱いになっているようでした。

インストール時に使ったはずのOfficeのインストールディスクとプロダクトキーがどこにあるか分からず、結局Microsoft Officeは使えていない状態になっています。

PC購入と一緒にMicrosoft Officeも買ったという人で、かつプロダクトキーを紛失してしまったという人は、もしかしたら僕のようにMicrosoft Officeを使えなくなってしまうかもしれないのでお気を付けください。

まとめ

さて、調子に乗って書いていたら、また長くなってきたので、続編をそのうち書きます。

この記事の内容を一言でまとめるなら、「下調べを入念にやっといた方がいい」ということになるでしょう。

具体的な下調べとして、途中でいくつかの項目を挙げました。まぁ、下調べでないものも含まれていますが(感電に注意とか)。再掲しとくと次のような感じ。

  1. SSDの規格(大きさと形に注意しよう)
  2. BIOSとUEFI
  3. クローン、もしくはOSの再インストールが必要
  4. SATA端子をUSB端子に変換してくれるケーブルが必要
  5. 無料のクローンソフトが無かった
  6. Microsoft Officeのライセンス
  7. 感電(漏電と言った方が正しい?)
  8. もしかしたら、クローンに失敗したことがあると、うまくクローン出来ないかもしれない
  9. shift + F10とdiskpart

少なくとも、これくらいは抑えておいた方が良さげというものを独断と偏見で選びました。この記事で書いたのは上の3項目です。残りはまたそのうち書くと思います。

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